2017年12月30日

後悔と感謝。(虫の話ですごめんなさい(^^;)


ある夏の日、我が家にやってきたミヤマクワガタ。
このクワガタは普通なら1~3ヵ月が平均寿命なのですが、我が家のミヤマくんは寒くなっても元気に生きてくれました。
ミヤマクワガタは越年することが非常に稀だということでしたが、もしかしたら一緒に年越しできるかな?と希望を持っていました。



12月に入り、ミヤマくんが我が家に来て半年以上経ちました。
大きく平均寿命を超えてさすがに元気とはいかなくなりました。
まず足の先(符節)が取れていって、ちゃんとした足は1本になってしまいました。
そうすると、体のバランスが取りにくいようで、よくひっくり返るようになってしまいました。
ずっと観察していると、つかまる所さえあれば自力で戻る力があるようだったので、ひっくり返ってもつかまれる場所がいっぱい出来るように縦に小枝をさし、枝が足りないので割り箸も使ってミヤマハウスをリフォームしました。


今週になって、ミヤマくんの力が弱くなっていることに気付きました。
太い枝だとしがみつくことが出来ずにすぐに転んでしまいます。
転んでも他でしがみつけるように、あちらこちらに割り箸を増やし、ミヤマくんの前を通る度に転んでないか見守りましたが、見るたびに転んでました(>_<)
そして、動きがとてもゆっくりになってきました。
あ~ これはもしかしたらもうそろそろダメなんじゃないかな
そう思ったのに、先日丸1日家を空けてしまいました。


帰宅するとやはりミヤマくんはひっくり返ってました。
いつものように指を出すと、普段はすぐにしがみついて動くのですが、この日はしがみつくことが出来ませんでした。
多分長い間ひっくり返ったままだったんだろうな…
ごめんね、ごめんね、といって指でつまむとミヤマくんがもがきました。
生きてた!って思ったけど、枝に戻してあげると全然動きませんでした。
生きているのか確認するためにミヤマくんの背中を指で撫でると、きっと最期の力を振り絞ったんだと思います。
勢いよく頭をあげました。
まだ頑張ってるんだ、とまた復活してくれることを願ってそのままそっとしておきました。


朝みたら、わたしが置いた場所より少し動いた場所で空に帰ってました。
あれからまた動いたんだなぁ。
わたしが1日家を空けなければ、ミヤマくんはまだ生きて年越しできるたのかもしれないなぁ。
そう思ったら申し訳なくて申し訳なくて。
虫なんて絶対ヤダし飼えない!ってこれまで何度か子供に言ってきかせたけど、
実際飼ってみたらわたしの方が夢中になってました。


こんなに長生きしてくれてありがとうだなぁ。

でも、飼って長生きした方が幸せなのか、
自然のまま生きて平均寿命を全うした方が幸せなのか、
飼ってみてもやっぱり未だにわからないからもう来年は飼わないかな。



  


Posted by むー  at 15:19日記